受胎告知
受胎告知の図像学の日本語文献としてはボッティチェリ研究で有名な矢代幸雄氏の
「受胎告知」(新潮社)があり、英語ではシラーの英訳、
「キリスト教美術の図像学」 1巻、33-54ページ、 図66-129があります。
今、レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」展が開催されており、
シラーの図120はこの絵なのですが本文には言及がありません。
ちなみにその前後の文では「寝室、寝台の意味」「天使が持ってきた、
勅書(手紙より公式的という含意)に三重や一重の印章がついている作例」
「花や植物の意味」を解説しています。
シラーでは続いて、中世の受胎告知の最後を飾る作例として、
ドイツの二つ、
グリューネヴァルトの「イーゼンハイム祭壇画」内の図像と、
浮彫彫刻;ファイト・シュトースのニュルンベルクのザンクト・
ローレンツ教会にある、を挙げています。
ドイツ圏の彫刻についてはチャペル・ニュースの第16回で
採りあげ、14回目の「イタリア・盛期ルネサンス」でラファエロらの絵画、
15回目の「無原罪の御宿り像」ではスペインのムリリョらと並べ、
当時を代表する三つの主流とみなしました。
色で三区分するとどうなるか考察中です。
シラーは最後にティントレットやイグナス・ギュンター、レンブラントの
作例を挙げています。